鬼が城ピークストレイル2025 ロング

2025.04.13鬼が城ピークストレイル2025 ロングに参加してきました!
昨年に引き続き2回目のエントリーです。


今回も開催できて参加できた事は運営の皆様、ボランティアの皆様、協賛企業の皆様のおかげで本当に感謝です。

50km 3700Upというちょっと大変なコース。比叡山50kmと同じ距離・標高です。
鬼が城ロングと比叡山50kmの大きな違いは、参加人数と制限時間だと思います。
参加人数は比叡山が圧倒的に多いはず。
鬼が城ロングは12時間、比叡山50kmは10時間50分

11月のまんのうマウンテンマッドネス(通称MMM)のミドル80km終了後から100マイルを目指して月150km位目標に頑張ろうとしていましたが
12月末にふくらはぎを痛めて1月はあまり練習できず。2月も微妙な感じでした。

エントリーしたからには頑張らないといけないので3月から頑張りました。
3月は100km/月 標高も6,000mオーバーを達成できていたのでとりあえず50kmは走れるだけの練習できたと思います。100kmしか走っていないのかと言わないでください。

自転車の方もシクロクロス終了後から徐々に練習ができ始めていたので体力、足とも仕上がった感じがあり、昨年のタイムよりは早くゴールできるだろうと思っていました。

3月末はこんな感じで一回練習しました。割と近くにいい山があるのは田舎の利点ですね。
1往復約10kmで約1000UPのコースを2往復。

前日の上田瑠偉選手によるスクールに参加したかったのですが、残念ながら仕事でした。
当日朝2時起きで2時半出発。雨がパラパラしていましたが無事到着。

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hana整骨院さんがテーピングを無料でやってくれます。

スタート間際であまり並んでいなかったのでお願いしました。
お守りとしてテーピングは有効だと思います。

開会式。招待選手の一言もありました。

上田瑠偉選手。みんな写真を撮っています。


このレースは四国内にしては参加者も多く、みんな楽しみにしているレースと言うのが分かります。
昨年は10時間ちょいだったので今年は9時間切りを目標にしました。

目標時間を目安に昨年のリザルトで順位を確認して並ぶスタート位置を決めておくとスムーズに進めると思います。実力よりあまりに後ろの方に行くと渋滞にはまりやすく、途中で抜く人の数が多くなり無駄に体力を使うののでどちらかと前の方が良いです。前の方に行き過ぎるとオーバーペースになる可能性が高いです。そこそこの前の方が良いと思います。


スタート後、スタジアムを1周してから外に出ますが列が長くなっててびっくり。


スタート後にオーバーペースですが前の方に行った事で渋滞などにははまらずスムーズに進めました。その後もオーバーペースをキープして初めの登りへ。
心拍が170オーバーで飛ばし過ぎを感じますが体は動くのでいいペースで登れたと思います。

シクロクロスとか石鎚山ヒルクライムとかと同じで、周りに人がいるだけで何かテンションが上がります。いつも基本的に1人で練習しているので周りに人が多いのは新鮮です。


1時間位すると、20分遅れでスタートした上田瑠偉選手にあっさりパスされました。
こっちはハアハア言いながら歩いていたのに、瑠偉選手は息も乱さず走っていました。
リズム、フォームが一定、上下もほとんどしておらず軽々と走っていて一瞬でレベルの違いがわかる走りでした。

既に厳しい表情。


登り切ったら曇っていると思っていたけど絶景が見れました!

A1到着。800m位の登りだったと思います。あまりお腹は空いていませんが、とりあえず食べておきます。みたらし団子がおいしかったです。オレンジも食べます。

ここから雨が降りまじめてカッパを着用。その後、暴風雨となります。
リロイジャケットと言う2020年頃に上田瑠偉選手監修の物です。軽くて細かな所にこだわりがあります。


今回のレースは前半エクストリームで必死だったので写真も動画もほとんど無し。Goproでいくつか取っていましたが、カッパが映り込んで残念な動画ばっかり。雨の日の動画撮影はちょっと工夫がいりそうです。

ここは全員滑っていると思います。斜めに行くので登れそうに見えるけど全然登れません。
四つん這いでひどいときはドロドロの土に指を突っ込んでひっかけて登っていました。

試験に出るドロドロのスリッピーな斜面の法則
「前の人が滑った跡を踏むと必ず滑る」
みんなすぐに忘れてるので覚えておいてください。

とにかく寒くて寒くて。
濡れた体に暴風で一気に体温を奪われます。いつも練習では指が冷たくなって辛いですが、体全体が寒いので指の冷たさはそれほど気にならない感じです。止まるとやばいと本能的に感じ
体温を上げるために動くしか無いのでとにかく頑張りました。

特に尾根を走っている時の風がやばかったです。濡れた体に風は危険です。
レインパンツも持ってきていましたが、履きませんでした。
もうちょっとで雨が止むと言う事を信じて進みました。
このあとずっと雨なら早めに着用すると思います。

手足の感覚がなくなって口も動きづらくなりうまくしゃべれなくなっていました。
途中で先行していた方がエマージェンシーシートにくるまってDNFしていてビビりました。
あそこまで体が冷えてしまうと、ほとのど喋れていなかったと思います。

エイド2を過ぎてから1時間後に雨が止んて日が差してきたと思います。
太陽に感謝です。

エイド3の時点では曇っていましたが先ほどまでと比べると寒くないので快適です。
エイド3の後の御祝山までの登りがこのコースの踏ん張りどころ。1時間位の登りです。
その為、エイド3ではしっかりと補給をしておきましょう。こちらのエイドには椅子が置いてあり休めます。体力的に厳しい方はこの後の急登にそなえてこちらで少し休憩してもいいと思います。

昨年は暑さ・疲労でこの登りでリタイヤした人も多かったと思います。
今年は気温的にちょうどよく、また昨年のどこまでも続く登りを知っているので
まだまだ長いと言う気持ちで登っていると割と早く終わったように感じました。
途中で千羽海崖トレイルランニングレースのクーポンで購入したカフェイン冴を摂取したのも良かったと思います。摂取後10分位で明らかに動きが良くなりました。

エイド3からミドルの方と合流するので登りで元気よく登っている方は基本的にミドルだと思います。
後ろから追いつかれた場合は道を譲った方がいいと思います。ここでロングの方に抜かれた場合は、自分が極度に疲労しているか、抜かした方が前半抑え気味で走っていたかだと思います。

三本杭。景色も最高です。ここまできたらもうゴールしたのと同じです。
ボランティアの方がいるのでここでは写真をお願いしましょう。

この後は2回ちょっと登るだけなのでもう余裕です。トレランを楽しみましょう。
進んでいるとちょっと高い山が見えますがそれは登らないので安心してください。

下って一山登ればあとは鬼が城のみ。
鬼が城山は一番たいした事ない登りなのでちょっと拍子抜けしますが、ここまで来たら達成感があります。ここでもボランティアの方がいるので写真をお願いしましょう。

鬼が城山にて

エイド4で大判を食べる事を目標にしていたのに今年は無かったです・・・・。残念。
ちょっと元気になって甘い物が食べたくなったのでわらび餅を少し多めに食べて
バナナもいっぱい食べました。

あとはほぼ下り。1回だけちょっと登るけどもう99%下りです。下りが得意な人にはご褒美の様なパートです。下りが苦手な人でも走りやすい所なのでもうほぼゴールしたのと同じです。


と言う事で、無事にゴール。
昨年のアンケートで「ゴール時の写真があれば完璧」と書いていた事が採用されたのかカメラマンがいたのでポーズをしっかりとってゴール。

総合33位。9時間切りはできませんでしたが、昨年の10時間10分の総合71位と比べると成長しているので満足でした!

完走 120名
DNF 81名
DNS 22名
合計 223名
出走 201名
完走率60%(手集計なのでずれている可能性あります)
やはりちょっと厳しいコンディションだったのでDNFが多かったようです。

ゴール後は恒例のカレーと鯛汁。
とにかくおいしい。ゴールする選手を見ながらカレーを食べます。

今回のレースでは空腹は寒さにも大きなマイナスだったと思います。
トレランレースではエイドでしっかりと食べましょう。
今回は寒かったので水分をあまり摂取しませんでした。

トレランのレースにいくつか出てわかった事のおさらい
①マイナス思考になったときは必ずお腹が空いている
②お腹が鳴ってお腹が空いたと感じた時にはパワーが出ず無理に頑張っている状態
③後で食欲がなくなる事があるので食べられるうちはちょっと無理しても食べる
④最低1時間に1回は何か食べる(45分位に1回がベスト)
⑤エイドでおいしいと感じた物はいっぱい食べる
⑥エイドで食欲が無くても食べ物をコーラで流し込む
⑦エイドで水は必ず満タンにする。まだ半分位残っているからいいやと言うのはダメ。
⑧つらい時、もうダメかもと思ってからがトレランと思い出す
⑨残りの距離を見過ぎない。見てもショックを受けるだけ。
⑩どこか痛めてもゴールまで何時間もあるので途中で良くなるかも精神でとりあえず頑張ってみる

補給食
メダリスト ゼリー ×4
メダリスト 冴 ×1
もち麦満腹バー ごま鮭

水 1.5L位飲みました。

エイド1 みかん×4、みたらし団子×1、バナナ×1本、コーラ×1
エイド2 みかん×4、みたらし団子×3、バナナ×1本、コーラ×1、温かいそうめん×2
エイド3 スパゲティー×1、とろろそば×1 みかん3切れ、羊羹×2、パイナップル×3、じゃこ天×3
コーラ1杯
エイド4 わらび餅×3 バナナ×1、みかん3切れ、コーラ1杯

できる限り食べた気がしたけど思ったほど食べていないように見えます。
バナナを各エイドで1本くらいずつ食べている為動き続けられたのかも。
おにぎりをコーラで流し込んでおけば良かったと思いました。

レース後カレーを食べて鯛めし食べに行って大盛+ご飯おかわりしてお菓子食べながら帰ったのですが、寝る前はまたお腹空いていたのは補給が足りてなかった気がします。
ここから1週間は以上にお腹が空いて食べまくってしまいました。


前半の登りと暴風雨の時合わせて4時間弱ですが必要以上に頑張っていたので急激にスタミナが減っています。

翌日以降の筋肉痛ですが、ふくらはぎと太もも、腕、腰に発生していました。
階段を1段ずつしか降りれないような極度の筋肉痛ではなく、しばらく動かずにいると動き始めにちょっと痛い感じのヤツでした。

火曜日はZwiftで8分×2Vo2Maxで頑張ってしまいます。
水曜日はアクティブリカバリーでZwift Z2を1時間
木曜日はZwiftをSSTと思っていましたが全然ダメでした。10分以上はテンポ走も無理。
金曜日はZwift Z2で2時間がギリギリ可能でした。
土曜日はロードバイク実走と水泳。 そこそこ走れました。
日曜日はロードバイク実走 そこそこ走れました。9割位回復した感じですが、前日の疲れが残っていました。

レース前のZwiftでのFTPとピークパワーです。

4月3日に10分~30分のベストが出ており、自転車では過去最高の状態でした。
ランニングに関しては、早く走る練習は全くしておらず早くても5分前後で走っています。
早く走る練習よりは登る練習の方に重点をおいていました。

トレーニング量は11月にまんのうマウンテンマッドネスが終了してなかなか回復せず、そのままシクロクロスシーズンに入ったので3月まではfitnessが70切る位になっていました。

装備

キャップ Actcycランニングキャップ(シロしばさんオリジナル)
インナー上下 ミレー ドライナミック メッシュ
Tシャツ ActcycロゴTシャツ(非売品)
防水アウター マウンテンハードウェア リロイジャケット
パンツ ミズノマルチポケットパンツ
ザッグ サロモン アクティブスキン12
アームカバー Actsleeve
ふくらはぎサポーター Actlegインパクト
靴下 Actcyc BASIC5本指ソックス
シューズ スポルティバ サイクロン
グローブ UNWASTED アダプト
救急セット(絆創膏、テーピング、葛根湯、痛み止め、芍薬甘草湯)
エマージェンシーシート SOL
Gopro11  

■ジャケット
リロイジャケット。いつもスタート後すぐに脱ぐのでザッグの上から着用できるように後ろが膨らんでいる点以外は思う事は無かったですが、今回暴風雨の中でフードまで着用して走ってみていい商品だと認識しました。フードをかぶってジッパーを上まで上げるとどんなに風を受けてもフードはめくれず、あご、口が当たる所は布で守られており快適。手首部分もマジックテープで止めて好きな強さで絞れるのもいい感じでした。

■シューズ
履きやすいので厚底でないスポルティバのサイクロンと言うBoaダイヤルのシューズを主に練習で愛用しています。こちらはアウトソールがブロックパターンでぬかるみに強い気がします。
しかしソールが薄く、小石の突き上げが痛いほど感じてしまうのが難点。
アシックスの厚底も持っており、レースで雨の日はスポルティバ、天気がいい日はアシックスと使い分けています。善通寺五岳山空海トレイルはアシックス着用。

厚底シューズのメリット
・早く走れる
・足に優しい
・小石などを踏んだ時に突き上げが無い
・種類が豊富

厚底シューズのデメリット
・捻挫しやすい
・履きづらい(紐のシューズ全般)

インソールはマリンシューズ用のインソール。
雨の時に強い気がします。夏のランニング時に汗で水没してもぐちゃぐちゃ音がしづらいのがポイント。夏から入れっぱなしです。
【楽天市場】インソール 中敷き 水陸両用 マリンシューズ スニーカー 靴 シュノーケリング ダイビング 水抜き 通気性 美脚 美姿勢 薄型 衝撃吸収 扁平足 踵 膝 ヘレイワホ HeleiWaho.:DIVING-HID

■ふくらはぎサポーターActleg
これはやっぱり必要と感じました。雨が降って水を含んでしまいそうだったので着用するかどうか考えていましたが、膝下の怪我防止、足の疲労軽減に効果があったと思います。
9時間動きっぱなし立ちっぱなしなので有るのと無いのではやはり違うと思います。

■靴下 Actcyc BASIC5本指ソックス
こちらは締め付け等はほとんどないのですが、その為、長時間着用した時の嫌な圧迫が無いのがいいポイント。足指の間はウール混で冷えを防止しつつ蒸れにくい仕様。
雨でぬれた時ですが、ポリエステル生地で水はけが良いのと、インソールをマリンシューズ用にしていることもあり足トラブルは無。足底滑り止めとシューズがBoaダイヤルなのでシューズの中で足がずれる感覚は0。

■グローブ UNWASTED アダプト
手にジャストフィットのサイズなので脱ぐのはちょっと大変ですが、全くズレず手と一体化しており最後までストレスなし。暴風雨の時に手が少し寒かったのですが、ミトンにすると滑った時に手を使いづらそうだったのでミトンの使用は無し。

今回の鬼が城ピークストレイルを走ってみて半分は雨で大変でしたが何とか耐える事が出来ました。
しかし、今後100マイルを考えると、50km位の距離は終始雨でも耐えられる装備を考えておかなければいけないと思いました。今回の鬼Pは非常にいい経験になりました。

今後、トレラン初心者、中級者で鬼が城ピークストレイルのロングにエントリーを悩んでいる方は、
是非エントリーをお勧めします。
①参加賞が豪華(グッズ+魚の干物)
②エイド、ゴール後のおもてなしが充実
③コースの表情が色々と変わるので飽きない
④ボランティアの方の応援も多いので頑張れる
⑤景色も楽しめるコース
⑥30km、40kmと違って50km3700mUPはチャレンジしがいがあります。

トレイルランニングのレースの魅力としては色々とあると思いますが、
30km以上のレースになると4時間以上山の中を走る事になります。今回は50kmで早い人でも7時間前後かかり、平均は多分10時間位になると思います。10時間も山の中にいると言うのは通常の登山では無謀なタイムスケジュールで、1泊レベルの内容になります。そんな時間を山で過ごすと言う非日常がいいのだと思います。しかもエイドで食べ物・水があり、安全に下山できる保証がある。

そんなトレイルランニングですが、僕の様な初心者~中級者の一部の人間はスリルを楽しんでいると思います。無事に帰ってこれるかどうか。ギャンブルで負けているけど最後で大負けを回避できたような感じ。これに中毒性があるのだと思います。

という事で来年も鬼が城ピークストレイルには是非参加したいと思います!

昨年の鬼が城ピークストレイル2024ロングのブログです↓

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