今年もまんのうマウンテンマッドネス(通称MMM)に協賛と出走してきました!
1周40km累積標高2800mのコースをショート1周、ミドル2周、ロング4周します。ロングが100マイルで160km累積標高11,200mと日本国内でも上位に入る難易度のコースになります。

昨年2024年はミドル80kmを何とか完走。その時点では100マイルはあまりにハードルが高く感じていました。
昨年ミドルを完走した時は
100km/月 累積標高3000m/月 位でしたがロングは単純計算で2倍の
200km/月、累積標高6000m/月 が最低ライン化と思っていました。
僕は自転車がメインなのでそこまで時間が取れない為、
150km/月 累積標高4000m/月 位で石鎚山ヒルクライムが終わって2か月間追い込む計画で考えていました。

12月末にふくらはぎを怪我して1月はほとんど走らず千羽を何とか完走。6月に再度ふくらはぎを痛めて、7月まで思うように走れず。8月に足首を捻挫して自転車に専念。9月も足首が痛く里山をひたすら登山で標高を稼ぐのみ。10月11日からやっとまともにランニングの練習ができました。


8月初旬の捻挫では内出血していました。腫れが引くも1か月位かかりました。その後痛みが無くなるのにさらに1か月。その後たまに痛みが出る感じですがランニングを再開。MMM直前でほぼ完治したと思います。3か月弱かかりました。

9月は近所の里山まで自転車で行ってひたすら登り、下りを続けていました。獲得標高180m位で1往復で20分位かかりますが、9月は累積標高20,000mを目標にして何とか達成できました。110回位登った事になります。
もう少しこのような練習を増やせれたら結果が違っていたかもしれません。
10月に入ってもふくらはぎの違和感が残っておりしばらく里山登山を続けていました。ここでふくらはぎを痛めるとDNSになる可能性が高いと思い慎重に練習していました。ある日、接骨院に行ってみようと思って行ってみると2回位で違和感が無くなり走れるようになりました。これが10月10日位の事です。10月11日に久しぶりのランニング。
そこから3週間位で追い込みをかけての100マイルチャレンジとなりました。
8月までの自転車での心肺機能強化、
9月の累積標高20,000m、
10月は距離230km 累積標高14000mでどこまでできるか。

練習時間は1年前より増えているイメージです。

fitnessは割と安定している気がします。昨年のシクロクロスシーズンで70位まで下がりましたが、4月からは80~90で推移。今回のMMMでは過去最高のHigh Riskへ突入。
1周目7時間
2周目8時間
3周目9時間
4周目10時間
合計34時間+1時間ロスとして35時間で完走計画です。
MMMと関係があるかどうかわかりませんが、2週間前に少し風邪を引いて微熱が出ました。3日目でトレーニングを再開できる程度でしたがその後臭覚・味覚障害に。におい、味がまったく感じなくなりました。1週間ほどで少しわかるようになりましたがまだまだ完治していません。
前日は昼間から緊張して夜もなかなか寝付けなかったです。
当日の朝も緊張してこれから始まる極限レースに不安がいっぱいです。
3時半に起きて4時半に家を出て5時過ぎに到着。いつものミルクフランスとおにぎりを食べました。

校庭が照らされているのを見るとテンションが上がってきます

受付を済ませて準備をしてブリーティングに。周りを見ると全員が猛者に見えます。
間違いなくランの練習量では僕が最下位だと思います。
注意事項や招待選手の紹介などがあり、整備イベントに参加した人の紹介と言うのがあり呼ばれて前に行った事で少し緊張がほぐれた気がしました。

後はやるしかないと言う事で、いつもは後ろにいる記念撮影は最前列に並びました。

■1周目
2日間ほぼフルレストしていたのでスタート後の足は非常に軽く大川山の登りも軽々と登れていましたが、体が軽いのと興奮している為、結構なペースで登っており途中で少し不安になってきました。
途中でGoproの固定ネジが外れてしまいザックに収納。めちゃくちゃ走りやすくなりました。
キャンプ場まで行って下りでも調子よく下っており1周目はコースもきれいで気持ちよく走りました。
このまんのうマウンテンマッドネスの特徴としてコース上に三嶋製麺所といううどん屋さんがありレース途中に立ち寄れます。
ショートではゴール間際で立ち寄れます。
ミドルでは9時オープンなので8時間かけて1周終われば立ち寄れますがその後の関門が非常に厳しくなるので2周目を6時間台で頑張れる方は可能かも。早い方はゴール間際でも立ち寄れます。
ロングでは1週目の終わりが昼過ぎになり補給、休憩も兼ねてちょうどいいので500円をポッケに入れて楽しみにしていました。多分5人位しか並んでおらず15分位並んで食べる事が出来ました。

器の持ち方がダメですね。この後も走るので1玉にしましたが1分もかからず間食してしまい2玉にすればよかったと後で後悔しました。塩分も同時に補給できる素晴らしい補給食。

2周目
登りもまだまだ調子よく登れていましたが、ここで大きな失敗。水を1本しか足しておらず600ml位でエイドを目指すことに。水分不足で徐々に足も重くなってきます。第1エイド後位から雨も降って来てガスも出てきて暗くなりヘッドライトを付けて走りましたが少しエクストリーム感がありました。滑る箇所も増えてきて寒くなり始めましたが何とかほぼ走り切って2周目を終えました。

3周目
ことなみ未来館に戻って来て補給などしていると、急に汗冷えしてしまい体が震え始めました。すぐに着替えて着込んたのですが、今思えばこの体の冷えがダメだったのかと思います。気持ちも半分折れてしまい震えながらのスタートとなりました。
大川山の登りは歩いて行こうと決めて歩いていましたが、その後もほとんど走れなくなってしまい歩き倒しました。歩いているので心拍数もそれほど上がらず、時より眠気も襲ってきました。
口で息しているので喉が渇く感じになるの水を飲むと汗がそれほど出ておらず冷えと重なって尿意が増してきます。苦しい3周目でしたが、第2エイドではカレーが食べれて2杯頂きました。本当はさらにおかわりしたかったのですが言えませんでした・・・。

何とかことなみ未来館へ到着。時間的にはギリギリ完走ができるかもしれない時間でしたが、リタイアを宣言。限界であと11時間進む勇気が出なかったです。両ひざ、右足の甲、左足の親指の痛みがひどく、滑りそうな所で足の踏ん張りもきかない状態になっておりあまりに無謀なチャレンジになる事が見えていたのでリタイアを選択。

1周目7時間 →うどん込みで6:34 早すぎ
2周目8時間 →7:54 ほぼ計画通り
3周目9時間 →11:09 2時間オーバー
4周目10時間 →DNF
36時間がリミットで3周目終了時点で25時間37分なので残り10時間ちょい。
3周目より早いペースで頑張る必要があり、可能性は0では無かったですがDNFを選択。
120kmでも十分頑張ったと言い聞かせて納得して終了。
やはりこの練習量では100マイルが無理と納得。完走できた人はもっと練習しているのは明らか。
登りはまだ登れますが平坦、下りを走る事がほとんど出来ない状況。ランの練習不足だと思います。



捻挫していた左足首は特に問題無し。左の親指が痛くて絶対に腫れていて疲労骨折していると思いリタイヤするまで靴は脱ぎませんでしたが、気のせいでした。途中で痛みが無くなり、最後の方で再度痛くなっていたので長いレースでは回復する事もあるのだと思います。
このMMMのコースは本当に良くできていると思います。試走はしていませんが3周走るとこのコースのポイント、がんばる所、嫌なポイントなどが分かり始めました。最終的には全部嫌なポイントになります。
着替えて車で休みながら知り合いを見つけては話をしたりしてショートのゴールを待ちます。GPSを見てもショート1位は川田くんなのは間違いないですが、コースレコードを目指しており時間が気になります。ゴールの時の鬼気迫る表情でやはりトップ選手は違うなと思いました。

その後、ショートの表彰式を見届けてみかど温泉に入り、ソフトクリームを食べて帰宅ですが、眠気が襲ってきてコンビニで仮眠しました。帰ってからも家族からもねぎらいの声が。
100マイルにチャレンジできた事がまず嬉しく思います。この機会を与えてもらえた運営のランニングドランカーズの栗原さん夫妻、ボランティアの多くの方々、一緒に走った選手の方、
また貴重な3連休を訳の分からない趣味でつぶしても文句を言わずにフォローしてくれた家族に感謝です。(翌日はみとよサイクルロード宝山湖大会で出店)
11月1日(土)の午後、みらい館へ子供が遊びに来ていたようで、僕が2周目に行くところを見かけて声をかけたけど無視されたと言っていました。その時、僕が1人で笑顔で走っていたと言うので僕も少しは成長したなと感じました。子供がゴールで待っている予定だったのですが、期待にそえなくて残念です。
家に帰り6時過ぎに就寝。3時頃に空腹で目が覚めてフルグラ、バナナとか食べて再度布団へ。
朝起きた時に悔しさがこみ上げてきました。なぜ4周目に行かなかったのか。と思いましたが、すぐに冷静になり、今年の練習量では無理と言う事で再度納得。したけどやっぱり悔しいですね。
来年こそは完走したいと思います!
来年のMMM100マイル自分への備忘録
①1周目は余裕。うどんを2玉食べて2周目のキャンプ場登りは歩いていきましょう。
1玉では少なすぎます。温かいか冷たいか迷いますが冷たい方でいいと思います。
混んでいても並んで食べないと後悔する。仮に30分ロスして完走できないなら初めから完走できない。
②次の周回に入る前にしっかり水をスクラフに入れましょう。1本ではエイドまで厳しいです。
③補給食で口の中が常に甘くて気持ち悪くなります。リセットできる酸っぱい系など準備する事。歯ブラシ持って行ったけどめんどくさくなったり、忘れたりしたので毎回歯磨きしてもいいかも。おいエネ直飲みは味の変化もあり良かったけど後味が甘い。アミノバイタルは酸っぱい系でOK。アミノショットは酸っぱいけどベタベタになる。
④シューズを締めすぎなのか右足の甲が痛くなっていました。何か対策を。親指付け根が痛くなった。インソール?
⑤ガーミンfourrunner965でGPS感度上げた状態だと24時間しか持たないのでみらい館で充電が必要。
1回10分充電して合計30分充電すると十分。
⑥昨年のミドル50マイルでもそうでしたが、翌日の朝布団から出るのは苦痛ですが、ふくらはぎ、太ももなど筋肉痛は特に無し。ただ腕だけ筋肉痛でした。長時間の運動で筋肉痛の向こう側へ行ったと思われます。一番痛かったのは腰ですが2日ほどで治って普通に過ごせました。
装備
靴下:Actcyc BASIC SPORT 5本指ソックス(滑り止め付き)
ふくらはぎ:Actcyc ふくらはぎサポーター ACTLEG(アクトレグ)インパクト
シューズ:スポルティバ JACKAL II BOA®
インソール:マリンシューズ用の穴あき
保護クリーム:足のみ ガーニー・グー
インナー:上下ともミレー ダイナミックメッシュ
シャツ:ActcycロゴTシャツ
パンツ:ミズノ マルチポケット
アームカバー:ACTSLEEVE アクトスリーブ
防水アウター:マウンテンハードウェア リロイジャケット
防水パンツ:ワークマンのイナレムレインパンツ
寒いときの上着:ジオライン M.W.ラウンドネックシャツ (3周目着用)
トレランザッグ:Salomon ADV SKIN 12
ヘッドライト:マイルストーン MS-i1 Endurance Model +予備電池1個
ヘッドライト予備:モンベル リチャージャブル パワーヘッドランプ
トレランポール:トレランポール13.6NEO
補給食(ザッグに各周入れてスタート)
アミノバイタル:赤ゼリー ×1(予備2個)
アミノバイタル:赤アミノショット×1
おいエナ×1
メダリスト:カフェイン冴×1
カフェイン冴は3周目で眠気を少し感じて使用。
トレランポールの石突は植物を痛める可能性があるので付けたまま行きました。スリッピーな登り、下りでキャップが無ければ多少有利かもしれませんが、なんとなくマナー的な気がするので。

9月に累積標高20,000mをした事で登りだけでなく下りにも多少強くなっていたと思います。
課題としては下りでスピードが出せていない(ブレーキが多い)ので足さばきを早くできるように連数します。
10月半ばに町のイベントで整体(カイロ)お試し1000円(何だかんだ40分位やってくれました)と言うのをお願いして腸腰筋が動き始めた感じがしたのでその後に全身整体をお願いした事で足がきれいに着けるようになった感じがありました。
以前は、長い時間走ると足首が痛くなっていましたがまっすぐ接地できるようになったので今回は足首の痛みは無かったです。また捻挫に関しても股関節から膝、足首の曲がりが原因と言う事で納得できました。
何もない平らな所で疲れてくると足首が内側に曲がってしまうのは癖と言うよりは体のゆがみだったと思います。定期的に通ってバランスを整えるのも年齢的に必要かと感じました。

11月1日、2日はHRVが良い所へ持っていけましたが、その後ダダ下がり。特に風邪を引いているわけではありませんが、出店、出張があったり、せっかく東京へ出張したので皇居ランしたりが影響しているのかも。1週間後の11月8日はまだまだ脚がダルイです。
まだ参加されていない方は、是非一度参加してみる事をお勧めします。このMMM、善通寺五岳山空海トレイルのおかげで香川県のトレランレベルが上がってきている気がします。順調にステップアップできるレースがあるので目標を立てて頑張る事ができるのでお勧めです。
また、香川県には高い山はありませんが、お手頃な山が多いので練習もしやすいと思います。
是非多くの方に50マイル、100マイルチャレンジをして欲しいと思います。
